「ヒルクライマー」感想

ヒルクライマー (小学館文庫)

ヒルクライマー (小学館文庫)

内容(「BOOK」データベースより)

妻も娘も顧みず、四十歳で出会ったヒルクライムに全てを賭ける男。マラソンを捨て目標を失い、大学も中退した青年。そして二人を取り巻く坂馬鹿たち。彼ら は坂の頂点を目指しひたすら登り続ける。「なぜ坂に登るのか?」それはロード乗りが必ず一度は直面する問いだ。なぜ重力の法則に逆らい、息も止まるほどの 苦しさに耐えなければならないのか。長い坂を登りつめた果てに、待つものは何なのか。自転車で山に登る面白さに取り憑かれた作家が、自らの体験を元に描き 尽くした日本初の本格ヒルクライム小説。坂に魅せられた者たちの、魂と肉体の再生の物語。

 

自分のやる気を上げたくて、自転車関連の小説を2冊買った。

とりあえず、第1弾。

 

主人公の礼二より、40歳で自転車始めた大作さんに感情移入してしまった

だって、あまりにもはまって、家族と溝ができるってwww

「家族を捨てたじゃない」いわれてますよ、大作さん!

うちは溝までいかないけれど、まぁ、最初は引かれたよね・・・

しかも、土日に家族で出かけようと誘われても、

「練習」

「練習」

「練習」しか言わず、親不孝極まりない。

 

作中に大作さんが妻に聞かれたように

「じゃ、自転車やめられる?」

といわれたら、返事ができない。

無理だから。

 

じゃ、何が自転車に駆り立てるのか?

私にはわからない。

作中にでてくるように、無心になれるから?

いや、走っているときも煩悩と雑念だらけだからね。

 

ただ、漕いでいるときに、強く思うことがある

もっと速く、昨日より速く、だれよりも速く

なんでそう思うかわからないけど、

自然とそういう思いが込み上げてくる。

その気持ちが、練習に向かわせるんだと思う。

 

あと、一つある。

自己ベストが出そで必死になるとき、

誰かと競っているとき、

あのなんとも言えない感覚がすごく好きだ。

あの集中力とか興奮とか、盛り上がりとか、アドレナリン?とか

言葉では言い表せないあの感覚、たまらない。

大げさに言えば、

今一番生きている感じがする瞬間かも?

 

と、まぁ、本を読みながら私はおもいました、とさ。

 

 

ただ、大作さんとちがうのは、

私は結果を残しているわけじゃないってとこ(爆)

 

そして、これを読んだら自然と思いますよね

「山、登りたい!」って。

クライマーじゃないのにねw

 

ただ、あかりと礼二の恋愛はあまり好きでない、

というか、お色気シーンが得意ではないので、

そういう描写は好きになれなかった。

 

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